コンテンツへスキップ フッターへスキップ

白瀬賢也(コミュニティ福祉・3年)

今回は白瀬賢也選手(コミュニティ福祉・3年)です。笑顔とどんな練習にも前向きに励む姿がとても素敵です。マネージャー含む先輩から可愛がられ、後輩とも仲良しな白瀬選手です。
素敵なところがたくさんな白瀬選手の今後に注目です!

こんにちは。
コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科三年、スポーツジェンダーゼミ、ゼミ長の白瀬賢也です。

今回は私がゼミで専攻している「ジェンダー」について書いていきたいと思います。

みなさん、「ジェンダー」と言われたらなにを思い浮かべますか?また、初めて聞いた方もいると思います。ジェンダーとは、生物学的な性別に対して、社会的・文化的につくられる性別のことを指し、世の中の男性と女性の役割の違いによって生まれる性別のことです。ジェンダーは一定の背景において女性・または男性として期待され、許容され、評価されることを決定します。ほとんどの社会では、課せられる責任や負うべき活動、資金・資源へのアクセスと支配、意思決定の機会において、女性と男性の間には違いや不平等が存在しています。「男性だから仕事をしなければいけない。」「女性だから子供を産んで育て、家事全般をしなければいけない。」などといったことが問題視されているということです。ジェンダーには、女性、男性の二つの性だけではなく、女性にも男性にも部類されない、もしくはどちらにも部類されるなど、多様なセクシャリティへの固定概念も含まれます。多様なセクシャリティとは「LGBT」のことを指します。「LGBT」とは、生まれつきの性別ではなく、身体と心の性が異なる人や恋愛対象が同性である人を指します。レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーがあり、これらの頭文字を取ってLGBTといいます。ジェンダーによる男女差別をなくして、ひとりひとりの実力がいかされていく世の中を作るためにはどうしたらいいのか。などを考えていくのが私のゼミの課題です。

近年では、教育やビジネス、政治などのあらゆる分野において男女の区別が緩和されてきました。様々な分野で男女の区別がされている中で、どうしても解決しきれない分野があります。それが、スポーツです。「男性の方が女性より、体力がある」そのようなことを背景にスポーツ界では男性優位で考えられ、今現在も性の偏見は根強いと言えるでしょう。私たちが行なっている長距離種目で言えばもっとも男女の差がはっきり出てしまう種目です。

みなさんは、トランスジェンダー女性がオリンピックなどの大きい舞台に女性として、女性競技に出場することに対してどう思いますか?出場するためには、テストステロン値を一定以下にするなどといった条件があります。私はそこまで努力をしている選手なら出場させてもいいと思います。スポーツ界で「努力」というものは認められるものだと考えているので、トランスジェンダー女性がテストステロン値を下げるという努力を全世界の人が認め、本人に気持ちよく挑んでもらいたいです。また、世界大会などで優勝することによって、批判の声が上がるかもしれませんが、そこで有名になって自分から声を上げることによって、「性は、男性・女性だけではない」ということを全世界の人々にアピールすることができるチャンスの場でもあるので、トランスジェンダーの選手にはこれからも頑張ってもらいたいです。

まだ、ジェンダーについて学び始めたばかりで、「これが自分なりの正解だ」というところまではたどり着いていないので、残りの2年間をかけて、スポーツにおけるジェンダーの平等を実現させるために、平等とは何か・どのようなルールが良いのかを考え、自分なりの正解を出したいです。もし、来年のブログを書くときに自分なりの答えが出せていたら、またここに書かせていただきます。その時には今よりももっと文章力が上がっていることも期待していてください。

興味のない内容だったかもしれませんが、こうして少しでもジェンダーに関する知識が広まればいいなと思っています。最後までお付き合いいただきありがとうございます。また、引き続き立教大学男子長距離チームの応援をよろしくお願いします。

次回は中村大毅(コミュニティ福祉・3年)のブログです。来週も是非お読みください。

トップに戻る