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櫻井駿祐(異文化コミュニケーション・4年)

今回は、櫻井駿祐選手(異文化コミュニケーション・4年)のブログです。4年間の中で飛躍的な成長を遂げた櫻井選手。2年生では海外留学研修にも行き、文武両道で走りに向き合い続けてきました。そんな立教男児の集大成、どうぞご期待ください。

こんにちは。異文化コミュニケーション学部4年の櫻井駿祐です。

大学4年生となり、私にとって今回が最後のブログの執筆となりました。最後のブログは、中学から在籍している立教への感謝も込めて、立教での学生生活で学んだことや得たことについて綴ろうと思います。立教への進学を考えている学生さんや親御さんには是非参考にして頂けたら嬉しいです。

1. 主体的な意思決定力


情報過多な現代社会において、やりたいことが見つからないと思う人が多いのではないでしょうか。
立教では、自分のなりたい理想像や興味関心に基づいて、やりたいことを見つけ、打ち込める環境、設備が整っています。
例えば、高校3年次では、自由選択科目や卒業論文などがありました。高校から大学にかけて、自分の好奇心から主体的にテーマや科目を選択し取り組む思考、態度を醸成することができました。私自身は、「文武両道」をテーマに、教職員のサポートの下、中高大の10年間、部活動と勉学に励みました。大学では「駅伝」と「留学」という大きな活動に対して情熱を注ぐことができ、とても充実した学生生活を送っています。
自由の学府である立教だからこそ、やりたいことを見つけ、自分自身のキャリアに向き合うことができました。

2. 目標達成力と習慣化

スポーツにおいては、個人とチーム両方とも、競争によって勝敗や順位、記録などの結果や数字が現れます。目標達成のためには、適切な目標設定、逆算思考や定量的思考が欠かせません。私自身は入部当初、5000mの自己記録が15分20秒、高3のシーズンベストは16分前半だったため、普段の練習についていくので精一杯でした。いきなりすぐに速くなる、といったことは滅多にありません。そこで、自分が大学4年間かけて達成したい大きな目標(箱根駅伝出走)から逆算して、目標を年次ごとに細分化し、そこからさらに解像度を上げて日々の練習に落とし込むことを意識しました。

【年次ごとの目標】
入学次15分20秒→1年目15分0秒→2年目14分40秒→3年目14分20秒→4年目14分0秒

【実際の結果】
入学次15分20秒→1年目15分7秒→2年目14分42秒→3年目14分23秒→現在14分17秒

このように、幸いにも着実に自己記録を伸ばすことができています。秋以降の駅伝シーズンでは、夏合宿での成果を発揮して、13分台、28分台を出すこと、全日本大学駅伝や箱根駅伝への出走を果たすことが目標です。

また、目標達成のためには、戦略だけでなく、実行力が鍵となります。行動を起こすためには、動機づけと習慣化が重要だと考えています。動機づけに関しては、外発的要因のみならず、内発的にモチベーションを高めることで、長期的な成果が期待できます。規律を持って日々のやるべきことを習慣化することで、モチベーションや外的要因に左右されずに、計画を遂行することが可能です。

3. 組織への貢献と適応力

やりたいことを見つけたら、その延長線上に目標や夢ができ、組織やコミュニティに所属することになるでしょう。
人には合う環境と合わない環境はありますが、組織へのコミットによって組織の目標達成に貢献すると共に、所属意識を持ちながら仲間と有意義な時間を過ごすことができます。箱根駅伝を目標に仲間と共に切磋琢磨すること自体が青春であり、とても幸せなことだと感じています。
一方で、学校においても、部活動においても、先生や監督が志向する原理・原則や思想、指導スタイルは異なります。加えて、留学先では、言語や文化、価値観や考え方の違いに直面しました。
私は、これらを認知し、環境に適応した上で、自分の型を作り、最適解を導くことで、最大限のパフォーマンスを発揮することができると考えています。例えば、陸上においては、監督の作成した練習メニューの流れや意図を汲み取り、どのフェーズか、どの能力に作用するのか、その上で自分には何が足りないのか、何をプラスで取り組む必要があるのか、取捨選択して自問自答を繰り返すうちに、自分の特性を活かせる型が見えてくると思っています。

4. 挫折や困難に対する向き合い方

個人にとっても組織にとっても、良いときばかりではなく、必ず困難な時期に直面します。そんなときは起きてしまった事象に一喜一憂するのではなく、コントロールできるものに集中することが大切です。時には家族や仲間、大人の力を借りて乗り越える重要性も学びました。監督不在の中でもチームが箱根駅伝に出場できたこと、学生主体で部を運営できたことも、チームとして現実逃避せずに粘り強さを発揮できたからだと思っています。VUCAと呼ばれる時代を生き抜くために必要とされるレジリエンス(resilience)やグリット(grit)といった力を育むことができました。

このように、私は立教の学生生活で、物事に対する考え方や心の持ち様など、ソフトスキルを学ぶことができました。これらの学びを社会人になっても再現性を持って活かしていきたいです。

長い文章でしたが、最後までお目通し頂きありがとうございました。
引き続き応援のほどよろしくお願いします。


次回は、中西洸貴選手(経営・4年)のブログです。是非お読みください。

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