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中西洸貴(経営・1年)

立教大学体育会陸上競技部男子駅伝チーム

今回は中西洸貴選手(経営・1年)のブログです。同期にも上級生にも愛されるその人柄でチームの雰囲気を明るくしてくれる中西選手。一見お調子者に見える彼ですが、陸上に真摯に向き合う姿はもちろん、ミーティングでは同期の意見をまとめるなど練習外で垣間見える真面目さは部内に良い影響を与えています。

こんにちは。経営学部経営学科1年の中西洸貴と申します。毎週、立教大学体育会陸上競技部男子駅伝チームのブログを読んでくださっている皆様ありがとうございます。自分はこのチームに所属して1年目ということで、ブログを書くのは初めてですが、少しでも楽しんで頂ければ幸いです。
私事にはなりますが、昨年の3月からこのチームで箱根駅伝を目指しています。自分は寮生活が初めてで、慣れないことが多かったです。そのような生活の中でもこの寮で生活して1ヶ月が経ったある記録会で、5000mのPBを出すことが出来ました。それからの昨年1年間は納得のいく結果も、周りの応援してくれている方々の期待にも答えることができない、辛い1年となりました。今回はこの1年間、自分が大きく感じてきた、「自信」について記していこうと思います。


 私が思う「自信」には2つの種類があります。それは、自分の内側から発生するものと外側から発生するものです。内的自信、そして外的自信と名を付けて記そうとおもいます。そして、今回私が強く伝えたいのは外的自信の重要さです。


 まず内的自信というものは、日々走り込み、練習を重ねて自分の中で形成されていく自信です。これは例えるのであれば、週に2~3回あるポイント練習で過去に達成することの出来なかった練習が、達成できた時。または試合に近い形の練習で自己記録を上回った練習ができた時に蓄積されていく自信です。この自信は、スポーツ以外で例えるのであれば、勉学の模擬試験などが該当すると思います。
 そして外的自信は、周りの結果などから影響を受けて生まれてくる自信のことを指します。例えるなら、長距離をする選手なら誰でもわかる日体大記録会などです。日体大記録会は持ちタイムが速い程遅い時間帯の組になります。前の組で走る選手が、好走をするとその後ろの組の実力が更に上の選手は、「前の選手がこの記録で走ったのであれば、自分はこの記録を上回る好走ができる」と自分に暗示がかかります。自分はこのことを外的自信と考えています。更に、陸上の古い歴史の中にも外的自信にまつわる話があります。


 アメリカの著名な雑誌、ライフ・マガジンのエディターたちが1999年に選んだ、この1000年の間で最も重要な人物トップ100ランキングのリストで、アスリートで唯一選ばれたロジャーバニスター選手のお話です。欧州で主流であった1マイル走という競技において人類が到達不可能とされていた、1マイル4分の壁を初めて破った方です。エベレスト登頂より難しいとされていた4分切りは素晴らしい記録ですが、他にも色々なアスリートの偉大な記録がある中で、なぜこの方が選ばれたのかには理由があります。それはこの記録が出来た後の話です。実は3分59秒が出た後の1年間で23人もの選手が4分の壁を破りました。壁を1人が超えた瞬間多くの人が超え始めた。不可能という思い込みが人間の限界を作り可能だと言う信念が限界を押し広げる、という意味を込めて、現代ではロジャーバニスター効果と呼ばれています。この事例を知った時やはり自分の外で起きたことに影響されて生みだされる、外的自信の重要さを改めて理解しました。


 自分の2021年は内的自信も蓄積できず、良い外的自信の影響も受けることが出来ませんでした。2022年は良い年にする為にも、2つの自信を上手く使い精進していこうと思います。
拙く、長い文章になりましたが読んでいただきありがとうございました。今後とも立教大学体育会陸上競技部男子駅伝チームの応援の程よろしくお願いいたします。

次回は2月7日、中村大毅選手(コミュニティ福祉・2年)のブログです。来週も是非、お読み下さい。

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