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大塚直哉(コミュニティ福祉・3年)

今回は、大塚直哉選手(3年・コミュニティ福祉)のブログです。慎重に、丁寧に、練習をやりこなしていく姿が印象的な大塚選手。普段は非常にチャーミングな所も大きな魅力です。夏合宿以降ポイント練習からは遠ざかっていましたが、徐々に復帰の道を辿っています!計り知れない潜在能力と長い脚を活かした走りで、来たるトラックシーズンではきっと私たちを湧かせてくれるのではないでしょうか?

こんにちは。コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科3年の大塚直哉です。

日頃より多大なる応援、ご支援をいただき、心より感謝申し上げます。

寒さが一段と深まる中、先日、立教大学ではクリスマスツリーのイルミネーション点灯式が行われ、キャンパスが一気に冬の華やかな雰囲気に包まれました。冷たい風の中、鮮やかな光が灯り、冬の静けさと温かさが交錯する瞬間を感じさせてくれます。

空気の澄んだ冬の朝、立教大学駅伝部員は朝練習を始めます。街はまだ目を覚ましてない静寂の中、私は走り始めます。私は駅伝部に所属しながら、1500mの中距離に重きを置いて、競技に取り組んでいます。20kmのような駅伝とは距離が異なるミドルチームですが、髙林監督は真剣に指導してくださっています。感謝しかありません。

今回のブログでは、私の競技人生を振り返ってその経験について綴りたいと思います。

競技人生を振り返って、順風満帆だったかと言われれば、決してそうではなく、正直なところ、思い出したくない嫌な過去が浮かぶことの方が多いです。私は怪我が多く、競技人生の半分ほどは怪我で走れませんでした。怪我で練習から長期離脱をすると身体だけでなく、精神的にも悪循環に陥り、ネガティブな思考が強まります。自身の過去の実績や周囲の人たちが次々と結果を出していく姿と怪我をして走れない今の自分を比べることが多く、そのたびに劣等感や焦燥感を抱え込みそうになります。大学1年生の時には、U20世界陸上日本代表に選出されたにもかかわらず、怪我で出場を辞退することになりました。本当に悔しかった。つかみかけたチャンスが手のひらからすり抜けていくような感覚。これまで全力で注いできた努力が無駄に思えるような、深い失望感。「陸上をしている理由」を毎日のように自問自答する時期もありました。しかし、一番悔しかったことは、理想と現実の狭間で、モチベーションが下がっていく中で、悔しさを持つことすらできなくなった自分の気持ちの有り様です。

それでも、腐らずに陸上を続けてこられたのは、何より『支え』があったからです。しかし、最初はどうしても前向きになれず、気持ちが沈んでいました。怪我の治癒に必要な時間だけでなく、精神面の回復にも時間が必要でした。時が経つにつれて、少しずつ自分の中で折り合いをつけ、前向きな気持ちを取り戻せるようになれました。そんな中にあって、周囲の励ましや良い練習環境、そして何より、どんな時であっても自分に期待して支えてくれる人がいたからこそ、苦しい時にも前に進むことができました。そのような支えがなければ、ここまで続けることはできなかったかもしれません。私の競技人生を振り返ってみると、良かったこと、悪かったこと、今までの全ての経験が自分にとってかけがえのないものだったと思います。こうした経験を通して陸上競技を続けてこられたことは、私にとって大きな誇りです。

来年は学生としてのラストイヤーとなり、いよいよ残された時間も限られてきました。過去の全ての経験がこの時のためだったと、そう思えるような結果が出せるよう、最後まで熱を持って陸上競技に向き合います。

次回は、青木龍翔選手(スポーツウエルネス・2年)のブログです。是非お読みください。

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