今回は、髙田遥斗選手(スポーツウエルネス・2年)のブログです。誰に対しても分け隔てなく接し、その温かさで誰からも好かれる存在である高田選手。彼の優しさは人々の心をつかみ、自然と愛される人物であります。こつこつと練習に取り組みロングにも適応してきた高田選手。スピードを活かした走りで今後の自己ベスト更新に注目です。
こんにちは。スポーツウエルネス学部2年の髙田遥斗です。
はじめに、皆様ご存じのこととは思いますが、箱根駅伝予選会では1位での本選出場、全日本大学駅伝では目標としていたシード権を獲得することができました。現地まで足を運んでくださった方、テレビ中継をご覧いただいた方、多くの方々に立教大学駅伝チームを応援していただき、本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
それでは、今回が初めてのブログということで、自己紹介を含め、陸上を始めたきっかけなど、書いていこうと思います。
まずは出身地の紹介です。皆さんは埼玉県の狭山市をご存じですか。私は茶どころとして有名な狭山市で中学3年生まで過ごしておりました。Honda陸上競技部の寮があり、陸上部の選手が走っているのをよく見かけました。また、毎年12月には稲荷山公園という場所で「クロスカントリー in Sayama」という大会が開催されます。ファミリー・小学生・中学生・高校生・一般・シニアの部とあり、最長6,000mです。興味のある方は是非来年、参加してみてください。ちなみに今年のゲストは「猫ひろしさん」です。
次に陸上をはじめることになったきっかけです。私は元々、兄と友人の影響で小学2年生の時にサッカーを始めました。先生から「髙田くんはTHE男子って感じ」と言われる程、運動が得意でヤンチャな子だったと思います。体力テストの20mシャトルランでは常に上位にいましたし、中学の体力テストでも1500mのタイムには自信がありました。しかし、私はサッカーを本格的にやりたいと思っていたため、兄と同じ指導者のいるクラブチームへ入団し、部活はサッカーで必要なスプリント力を鍛えるために、陸上部の短距離ブロックを選びました。そんなある日、顧問の先生から「長距離のレースに出てみないか」と声をかけられ、中学1年生の秋に初めてレースに出場しました。結果は県大会まであと一歩というところで悔しい思いをしましたが、同時に、私でも県大会に出られる可能性があるんだ、と思った瞬間でした。それからサッカーと長距離を掛け持ちで行っていましたが、2年生の時に出場した県総体の記録がジュニアオリンピックに出場できることを知らされ、7年間続けたサッカーをやめ、長距離選手を目指す決意をしました。
高校は全国高校駅伝出場を続ける仙台育英へ入学。希望を持って「最高の高校生活を送るぞ!」と入寮したのも束の間、新型コロナによる緊急事態宣言。入寮後すぐに埼玉へ戻ることになり、それからの2ヶ月間は日々、1人での練習でした。その後、寮へ戻ってからは、中学の部活とは比べものにならない練習メニューについていくだけで必死でした。そんな中、高校1年生の9月に突然の血尿。疲労かなと思いましたが、3日経っても血尿が止まらず、病院で受診したところ、検査の結果『IGA腎症』という難病指定の病気と診断を受けました。その後、すぐに入院、生検のための手術で約1ヶ月、その3ヶ月後には原因を取り除くための手術で再入院と半年以上もまともな練習ができず、絶望と焦りのまま1年生が終わりました。2年生になってからはトレーニングを積むも、レースの結果は悔しいものばかりでした。しかし、そのような実績もない私が立教大学の駅伝チームへ入部できるという希望が見えた3年生の時には、1500mで自己ベストを更新し、インターハイ出場、全国高校駅伝出場を果たし、中学で思い描いた箱根駅伝の夢が近づいている気がして、より目標が明確になったことを覚えています。
そして立教大学へ入学し、後藤謙昌先輩との再会。勝負の4年間が始まりました。1年目から箱根駅伝での出走を目標にしていましたが叶わず、今も20キロを走るという難しさに苦戦中です。今年の夏はこれまでにないくらいの距離を踏みました。私にとって初めてのハーフマラソンとなった箱根駅伝予選会では「過去最悪のコンディション」と言われる暑さの中、途中、何度も挫折しそうになりましたが、21km走る間、絶え間ない声援が聞こえたことで、背中を押していただき、完走することができました。私自身の結果は悔しいものとなりましたが、これは予選会を走ってみた者にしか味わえない素晴らしい経験でした。
これからもこの声援に応えたい、より一層頑張ろうと思っていた最中、先日、捻挫をしてしまうという運の悪さですが、箱根駅伝で走るという目標は必ず達成したい!泥臭くやってみせます!これからも立教大学駅伝チームと髙田遥斗への応援をよろしくお願いいたします。
次回のブログは、本宮慶尚選手(経営・1年)のブログです。是非お読みください。